私的VIPランク:やや楽 (28/82位)
発売当初からずっと最強クラスにランクされ続けている強キャラ。さぞ強いんだろうと軽い気持ちで手を出して挫かれた人が何人いることやら、使用頻度の低さからもそれが窺えます。とにかく浮遊とか言う独自のテクニックが難しすぎる。これが立ち回りだけではなくコンボにまで要求されるくせに他のキャラには全く活かせないという鬼仕様のおかげでピチデと心中する覚悟を決めない限り習得する気にもなりません。ただしそれは本気で使いこなそうと思った場合の話。目標をVIP入りに定めるのであれば最低限の浮遊操作で事足ります。むしろ強キャラと言われるだけあってキャラパワーを感じることの方が多々あります。ピチデをVIP易と感じるか否かは覚えるテクニックを割り切れるかどうかによるところが大きいと思っています。この記事はそういう焦点で解説していきたいと思います。
<浮遊について>
最低限覚えていると得する仕様・テクニックだけ紹介します。これ以外に浮遊キャンセルだのコンボだの色々ありますが正直必要ありません。
【仕様について】
1)浮遊中はアイテム(カブ)を持っていても空中攻撃が出せる。逆に言うと浮遊を解除しなければカブを投げられないので要注意。
2)浮遊状態で出す空中攻撃が小ジャンプ補正がかからないので威力が下がらない(通常、小ジャンプで空中攻撃を出すと威力が0.85倍になる)。
3)浮遊中は回避が出来ない。攻撃を受けそうになったら浮遊を解除してから回避。
【テクニックについて】
1)復帰・着地狩り拒否の浮遊
空中に飛ばされた時にスティックを上に入れることでジャンプを消費することなく浮遊に移行できる。吹っ飛ばされて体勢が崩れている状態でも問題なく移行できるので余計に技を振って隙を晒すこともなくジャンプを残しているので相手の追撃も拒否しやすい防御面で非常に大事なテクニック。
2)最低空浮遊
スティックを下に倒した状態でジャンプボタンを長押しすることで低空飛行が出来る。入力が簡単で立ち回りでの有用性も高い是非とも覚えておきたいテクニック。
3)小ジャンプ浮遊(※必須ではない)
ジャンプボタンを押しっぱなしでジャンプし、上昇中にスティックを下に入れることで任意の高度で浮遊に移行できる(浮遊に移行後はスティックは戻してOK)。これを使えばちょうど相手の頭上ぐらいの高度で浮遊することも可能なので攻撃の幅が広がるが少々入力とタイミングが難しいので紹介はするものの必須スキルではありません。私は最後まで使いこなせませんでした。
<技解説>
個人的な重要度を「★」で5段階評価
【弱】★★★
(発生 2F ダメージ 2.4 + 3.6)
驚異の発生2F。ただし発生の早さ以外特に優秀な点も無いので咄嗟に暴れたい時だけ使用しましょう。
【横強】★★★
(発生 7F ダメージ 8.4(9.6, 7.2))
横強にしては上方向に範囲が広く持続もそこそこ。見た目よりはクセのない攻撃ですが、発生・威力・後隙どれもそこまでなのであまり積極的に狙いたい技でもない。私は低%時の下投げからのコンボぐらいにしか使用していませんでした。
【上強】★★
(発生 9F ダメージ 12(9.6))
上方向の攻撃範囲は広いが左右の判定が心もとないのでほとんど対空攻撃限定。対空技として見ればそう悪い技ではありませんが、なんでだろうあまり使った記憶がありません。
【下強】★★★★
(発生 8F ダメージ 8.4)
相手を程よく打ち上げるピーチの代表的なコンボ始動技。発生はそこまで早くないが回転率が高いので気軽に振りやすい。下強からの超高火力コンボに憧れて下強からピチデを始める人もいるかと思いますが残念、めちゃ難しいです。ただ超火力コンボは難しくとも一発殴ることは出来るので狙う価値がある技に変わりはありません。
【横スマッシュ】★★★★
(発生 15F ダメージ 18(上21.6, 下16.2))
発生は早くありませんが意外と後隙少なめで振りやすい横スマ。上下シフトによって特性が変わるのもポイント。横シフト(ゴルフクラブ)は威力は低いものの最もリーチが長く使いやすい。上シフト(フライパン)はリーチが短くなる代わりに威力が最も高く上に吹き飛ばすのでどこで当てても撃墜を狙えるのが強力。下シフトは折衷案。吹き飛ばしのベクトルが非常に低いので崖際で当てて美味しいのはこれ。
【上スマッシュ】★
(発生 14F ダメージ 20.4(14.4))
先端に超威力判定を有するものの本当に先端にしかなく他は全てカス当たりになってしまう。カス当たりと言ってもそこまで威力の低いものでもないがリスクリターンで考えるとやはり割には合わない。対空で先端を当てるのも難しいので台上狙いが最も簡単。それ以外は正直使わなくてもいいです。
【下スマッシュ】★★★
(発生 6F ダメージ 2.4×6 + 3.6)
発生が早くダメージが高いのでちょっとした隙に刺せると美味しい技。前後判定な上に多段技なので回避を狩りやすいのも嬉しいが、全体フレームの長さから外した時には大きな隙を晒すことになるので確実に当たるシチュエーションで使用したいところ。
【DA】 ★★★★
(発生 6F ダメージ 4.8 + 7.2)
伸びが良く2段攻撃なので後隙・着地狩りにも使いやすいDA。主に差し返し手段として使用していました。後隙は普通にあるので差し込み技としての使用は控えたいところ。また自身のダッシュ力が低いので拾える技範囲もしっかり把握して使用したい。高%であればバーストも可能なので撃墜択を拒否され続けた時の最終手段。
【空中N】★★★★★
(発生 5F ダメージ 15.6(7.2))
全身判定系の使い勝手の良い空N。持続が長めなのも良し。発生際を当てれば威力も高く撃墜も狙える技。また発生の早さからガーキャン反撃手段としての活躍も期待できる大忙しな技。リーチの短さだけが注意点。
【空中前】★★★★★
(発生 16F ダメージ 18(16.8))
王冠で殴りつける高火力技。発生は遅いが攻撃範囲が見た目以上に広く使い勝手は悪くない。威力が高く撃墜技としても期待できるので隙あらば狙いたい技。後隙を晒さないように浮遊と組み合わせて後ろに下がりながら振ったり前に詰めて差し返したりする使い方が簡単かつ強力。
【空中後】★★★★★
(発生 6F ダメージ 14.4(8.4))
発生が早く範囲・判定も悪くなく持続もそこそこ、回転率も高くおまけに威力も高く撃墜も狙える技。要するに強い。もちろん浮遊との相性も良いので差し返し手段としても優秀。背面限定だがガーキャンからの反撃手段としても強力。更には復帰阻止でも活躍してくれる万能選手。ピチデの主軸となり得る技なので積極的に振っていきましょう。
【空中上】 ★★★
(発生 10F ダメージ 4.8 + 7.2)
攻撃範囲と持続が優秀。威力はそこまでだが%次第では撃墜も狙える。浮遊と組み合わせることでカバー範囲が広がるため着地狩りで活躍してくれる。
【空中下】 ★★★
(発生 12F ダメージ 2.4×3 + 6)
下方向への多段技。普通に使うと全段ヒットは難しいので浮遊と組み合わせての使用が基本。最低空浮遊で崖掴まりを狩るのが主な仕事。小ジャンプ浮遊が出来るのであれば相手の頭上から空下-空前という見栄えのいいコンボが狙えますが私は何回やっても安定しなかったので諦めました。
【NB:キノピオガード】 ★
(受付 9-34F ダメージ -)
カウンター。前後関係なく反応してくれるので使いやすい部類。相手の復帰技に合わせて撃墜を狙えたりもしますがそこまで出番はないかなって印象。私は全く使いませんでした。
【横B:ピーチ(デイジー)ボンバー】★★★
(発生 13F ダメージ 14.4)
突進系なので相手の回避を狩りやすく、ガードされても跳ね返るので反撃を取られにくいのが嬉しい技。威力もそこそこで撃墜もちゃんと狙えます。欠点は避けられると普通に隙が大きいこと。ガードされてもいいのでちゃんと当たる位置で使うのが大事だと思います。好みじゃないので私は全然使いませんでしたが、適度に使えば強い技なので使っていっていいと思います。
【上B:ピーチ(デイジー)パラソル】 ★★★
(発生 7F ダメージ 3.6 + 1.2×n + 4.8)
上昇後にパラソルを開いて滑空できる特殊な上B。使用後は尻餅落下にはなりますが、パラソルを開いたり閉じたりの操作はできるのである程度の自由は利きます。とはいえ隙だらけに違いはないので余程の状況じゃない限り真下から直接崖を掴みに行くこと。幸い上方向への判定が非常に強いのでバレバレでも上から潰されたりはしにくいです。
【下B:野菜引っこ抜き】 ★★★★★
(発生 -F ダメージ 6+)
ピチデの主力技。機動力の低さをカブ投げで補いましょう。アイテム生成系なので飛ばし方が多彩でガーキャン投げも可能。地味にダメージも高く、当たれば掴みやら空中攻撃やらで追撃出来たりもする。デメリットのないランダム要素で威力がさらに上がったりするのも強い。注意点は生成後は当然アイテム持ちになるので浮遊などを駆使しない限りAボタンの攻撃が出せない点とアイテム扱いなので相手の攻撃が噛み合うとキャッチされてそのまま殴られるということ。
主要なカブの確率は以下の通り。記載してない微妙な顔違いは通常と威力が一緒です。
(通常:59.7%、ウィンク6.83%、目が点:1.71%、しわくちゃ:1.71%、ボム兵:0.4%、どせいさん:0.6%)
【掴み】★★★★★
(発生 その場 6F, ダッシュ 9F, 振り向き 10F)
発生が早く範囲も悪くない。ダッシュは遅いがカブでガードを強要できるので通せる機会も多い。投げについても中%まで繋がる投げコンに加えて高%崖際であれば前後ともに撃墜が狙えると言うことなし。文句なく強いです。
<立ち回り方>
カブ中心の立ち回りと浮遊を使った拒否を覚える
浮遊の説明項でも書きましたが、浮遊は最低限出来ればいいです。難しいテクニックやコンボの習得も不要です。覚えるべきはカブの投げ方、復帰阻止・着地狩り拒否の仕方、ガーキャン反撃の取り方、差し返し方。それらさえ身に着ければパワーが高いので十二分に戦っていけます。
1)基本の立ち回りについて
カブを投げつけて相手を動かし攻めてきたところを差し返すのが基本の戦い方。カブは当たると掴み等が繋がってダメージ稼ぎとしても活躍してくれるため立ち回りで非常に重要な役割を果たしますが、抜いてから投げるまでの一連の動作にどうしても時間がかかるので不用意なタイミングでのカブ抜きは相手に隙を与える要因になります。ちょっと時間が空いたら手癖で引き抜くのだけ注意。差し返しは最低空浮遊の前後移動で出来ると強力ですが浮遊中は当然ガード出来ないのでステップによる差し返しやダッシュガードで距離を詰めてからのガーキャン反撃も大事にしましょう。
2)主軸となる技について
下Bを軸に空前・空後・DA・掴みを差し返しで通していく。特に掴みは投げコンでダメージが稼げるので優先順位は高め。距離を詰められた時に活躍してくれるのは空Nおよび空後。どちらもガーキャンからの反撃手段としても優秀なのでダッシュガードで自分から仕掛けに行くのも強力。下強は通るとコンボで火力を稼げるので狙いたい選択肢ではありますが当てやすい技でもないのであまり固執しない。後は地味に置き技として使う横スマが範囲広めで後隙もそこまで大きくないので便利でした。
3)最低限覚えるべきコンボ
【下投げー空後 or 横強 or 空N】
中%まで繋がる主要なダメージ稼ぎ。0%は空後が入らないので横強で。内ベク変されると空後が入れにくいので空Nが安定ですが、ベク変の確認が容易ではないので何とも。内ベク変されても位置調整で空後入るのかな…
【カブ投げー掴み】
立ち回りで多用するカブ投げから火力を伸ばせる重要なコンボ。上記の下投げコンボに繋げてまとまったダメージを稼ぎましょう。カブのガーキャン投げを確定反撃場面で使用することで自信をもって掴みに行けるのでおすすめです。
【下強ー空N】
ピチデの高火力コンボの始動技として有名な下強。浮遊を絡めたコンボは難易度撃高なので習得しなくていいです。下強当てたらとりあえず空Nに繋げましょう。それだけでも十分。低%限定で横スマが入るのでそちらも入力簡単でおすすめ。
4)復帰について
上Bが上昇系なので下から復帰が多くなりますが上Bの判定が強いため読まれてても狩られにくい。浮遊のおかげでタイミングを自由にずらせるので復帰阻止を掻い潜りやすいのもポイント。斜め上に飛ばされた時には崖を介さず浮遊でステージ中央まで直接戻ってしまうのも手。浮遊中は無防備なので相手の攻撃が当たらない安全圏の感覚だけは養っておきたい。
5)バースト手段について
高威力・広範囲の空前か、発生の優秀な空後が主なバースト手段。どちらも立ち回りで使用する技なのでOPがかかりやすいのはネックだが、それを差し置いても優秀な技なので信頼して良い。それ以外だと横スマも使い勝手の良い撃墜技なので使用頻度は高めでした。ダメージが十分に溜まってしまえばDAや崖際前投げ・後投げでも撃墜出来る様になるのでバーストでそこまで困った記憶はありません。
6)復帰阻止について
範囲の広い空前と出の早い空後を持っているので復帰阻止性能は高めですがリスクを冒して崖下まで阻止に降りて行くよりは崖上展開を大事にした方が強い。崖上を陣取るに当たって強力なのがカブ投げによるローリスク復帰阻止と最低空浮遊を活かした崖掴まり狩り。この2つは崖上を維持しながら復帰を妨害できる手段なので上手に使っていきましょう。
7)ガーキャン行動について
優秀なガーキャン技が揃っているので積極的に狙っていきましょう。ダッシュガードや暴れ読みのガードで自分から反撃展開を作りに行くのももちろん手。反撃手段としてはリーチは短めだが全身判定で使いやすい空Nと背面限定だが攻撃範囲が優秀な空後が強力。カブを持っている時に限りカブ投げも候補。掴みもリターンが高いので狙う価値あり。
8)キャラ相性について
機動力が低いのでリーチで間合い管理を徹底してくる相手はキツイです。また浮遊があるとはいえ崖外での行動自由度が高くかなり深くまで復帰阻止に来ることが出来る相手には復帰で一苦労します。ただピチデは火力が高く丁寧に技を当てて行けば火力差で押し切れることも多いので明らかに無理と感じるカードも無いと思います。
<実践動画>
VIP前後での対戦動画です。
1戦目(対マリオ)
密着されると向こうに有利なので常に一定の間合いを保ちましょう。技のリーチでは勝てるので向こうの攻撃に上から被せるイメージでいいと思います。量産型VIPマリオの対策として紹介してもいいぐらい上手くいった試合。
2戦目(対ホムラ)
リーチ差があるのでまともにやり合うとかなり厳しいです。相手の空中攻撃の外からカブを投げるのを基本に隙あらば接近して差し返すという戦い方を徹底しましょう。相手の横Bがカブを消しながら飛んでくるので警戒は怠らないように。
3戦目(対デイジー)
デイジーミラーとか珍しすぎて採用してしまいました。機動力が低くどうしてもカブの投げ合いになる場面が出てくるのでお互いのカブの射程距離は意識するといいと思います。後は浮遊で移動している相手に深く突っ込み過ぎないこと。差し返えされてしまいます。
【執筆時ver. 11.0.1】